コストライフの防災ブログ改め「新しい生活様式(New Life Style)」ブログ

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#484 「感染を責めたり、悪口を言ったりする人がいます」コロナいじめ防げ

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始業式で「不安」と「思いやり」の紙を順番に見せ、コロナによるいじめや差別をしないよう訴えた外村美佳校長=9日午後1時50分、神奈川県厚木市の市立依知南(えちみなみ)小学校

 新型コロナウイルスに感染した子を責めたり、悪口を言ったりしないで――。各地の学校で集団感染が相次ぐなか、心ないいじめや差別を防ごうと、教育現場で模索が続いている。

 

 夏休みに、教員や児童ら20人のクラスター(感染者集団)が発生した神奈川県厚木市立依知南(えちみなみ)小学校。夏休みが明けた先月27日、テレビ画面越しに開いた始業式で、外村美佳校長は「不安」と書いた紙を掲げ、呼びかけた。「(感染を)まるで悪いことをしたように責めたり悪口を言ったりする人がいます」

 

 次に「思いやり」の文字を掲げ、こう続けた。「不安な気持ちでいっぱいの人に、温かい言葉をかけられる人になってほしい」

 

■身体的距離はじゅうぶんに。でも心は寄せて

 同校では1学期の終業式があった8月5日夜、20代の男性教諭の感染が判明。担任するクラスの児童11人の感染も後日わかった。全校児童と教職員ら500人以上がPCR検査を受け、最終的な感染者は児童と教職員合わせて20人にのぼった。校舎内を入念に消毒し、全員の回復を確認した上での授業再開だったが、登校してきた子どもたちは、例年の夏休み明けとは違う緊張した面持ちだったという。

 

 全国各地で感染者や家族への中傷が起きていた。外村校長も、最初に感染した教員の写真がSNSで出回った話を耳にしたという。「不安な気持ちは他人への攻撃につながりやすい」と考え、再開初日の1時間目には全学年で人権について考える時間をつくった。

 

 保健所の調査でも、感染経路は分からなかった。外村校長は「いつどこで出ても不思議ではなく、どんなに気をつけてもかかるのがコロナ。誰が悪いと『犯人捜し』をしても仕方ないと伝えたかった」と話す。学校だよりには、こんな言葉を載せた。「身体的距離はじゅうぶんにとりましょう。でも心は寄せて! 離れていても、心はつなぎましょう」

 

 5月に児童6人の感染が確認された北九州市立守恒(もりつね)小でも、約3週間ぶりに学校が再開された6月中旬、吉田一憲校長がテレビ会議システムで子どもたちに「感染した人や家族が嫌な気持ちになるような言葉をかけたり、いじめをしたりしてはいけません。先生は『よくがんばったね』と言ってあげたいです」と語りかけた。

 

 同校は厚生労働省クラスター対策班から、児童から児童へ感染した可能性があると指摘された。吉田校長は「子どもたちは不安だろうと、私たち教員も気にしていた」とふり返る。

 

 6年生のあるクラスでは、日本赤十字社がつくったコロナ差別を防ぐための啓発動画を見た。担任教諭は地域の人たちから花やマスク、激励のメッセージが届けられたことを説明し、「応援してくれる人がいる。思いやりの心を持って、がんばっていきましょう」と話したという。