コストライフの防災ブログ改め「新しい生活様式(New Life Style)」ブログ

~新型コロナと共存しつつ、社会経済活動を行っていくために、感染拡大を予防する「新しい生活様式」の取組を定着することが重要です。一緒に取り組んでいきましょう~

#480 新型コロナ感染アプリCOCOA 濃厚接触者の取りこぼしにも繋がる致命的不具合が

f:id:costlife:20200920152931j:plain

新型コロナ感染アプリCOCOA 濃厚接触者の取りこぼしにも繋がる致命的不具合が

◆CM

「自分を守るために。大切な人を守るために。自分の暮らす地域を守るために」 最近、よく目にするかもしれません。 新型コロナウイルス接触確認アプリ『COCOA』のコマーシャルです。

 

◆福岡市の担当者

「2532例目の方(陽性者)が接触確認アプリ『COCOA』で接触情報があって検査につながった」 福岡市でCOCOAをきっかけに感染が判明するなど成果が出る一方で『致命的』とも言える不具合が全国で相次いでいます。 その不具合を経験した会社員の女性です。 COCOAから通知が届いたのは8月下旬のことでした。

 

◆利用者の女性(福岡市内)

「これなんですけど…COVID-19にさらされた可能性がありますというのが急に来ました。やっぱり怖かったですね」 COCOAは利用者同士が、15分以上1メートル以内に近付くとそれぞれのスマートフォン接触したという情報が記録されます。

 その後、2週間以内に接触した相手の中から陽性者が出た場合『濃厚接触の疑い』があるとして通知を受けられる仕組みです。 通知を受けた人はCOCOAのアプリを開くといつ接触があったかを把握でき、速やかに保健所のサポートを受けられるはずなのですが…

 

◆利用者の女性(福岡市内)

「アプリの方にはそういう表示が出ていなかったので。それはこんな感じ。通知で書いてあることとアプリで出てきていることが真逆のことだったので、あれ?どういうことかなとびっくりました」 『濃厚接触』の一報が入ったのにその中身を確認すると、なぜか『接触なし』の画面が…

 

◆利用者の女性(福岡市内)

「どっちを信じていいのか分からないので不安な時間が始まって。ただ、どちらか分からない以上は自分は濃厚接触したとして行動しないといけないかなと思った」

 

◆安倍首相(今年6月)

「人口の6割近くにアプリが普及し、濃厚接触者を早期の隔離につなげることができれば、ロックダウンを避けることが可能になる」 政府が肝いりで6月に導入し広く利用を呼びかけているCOCOA。

 ただ、ダウンロード数は人口の13%程度にとどまっています。 そして、肝心の『陽性者の登録』にも強制力はありません。 COCOAでは感染した人が自ら保健所から発行される処理番号を入力し、陽性の登録をして初めて相手に通知されます。

 サービス開始以降全国の感染者が約58000人に上るなか、陽性の登録をした人は僅か749人です。

 

◆仲村記者リポート

「アプリのダウンロードは任意。陽性者の登録も任意。私たちの自主性に委ねられるなかで基本となるのはアプリへの『信頼』ですが、その信頼が今揺らいでいる訳です」 陽性者と濃厚接触したのかそれともしていないのか… 女性がアプリを管轄する厚労省のホームページを開くと…。

 

◆利用者の女性(福岡市内)

「こういうことが起きた場合はメールで問い合わせて下さいということだったので、すぐそこに送ったら、なかなか返事が返って来ないのもあったので、フリーダイヤルの方に掛けたら、アプリのことに関しては自分たちは分からないので、とにかくメールを待ってくれとしか言われない。

 どうしたらいいんだろう…という感じですね」 COCOAを巡っては国が8月に通知を受けた人であれば、無料でPCR検査を受けられるよう各自治体に要請しました。 そこで女性は福岡市の窓口に電話で相談をしたのですが…

 

◆福岡市の保健所

「通知が来てもアプリでの表示がないと、いつ陽性者と接触したか確認できないので無料でのPCR検査はできません。不具合については国に問い合わせてもらうしかありません」 しかし、国からは丸一日たっても『返信なし』。

 相談を受けた勤務先もどう対応すべきか計りかね結局、経費でPCR検査を受けさせることに…。 検査結果が出るまでの3日間、女性は自宅待機を強いられました。

 

◆利用者の女性(福岡市内)

「通知を受けられることをメリットに感じて入れていたが、肝心の通知の部分で本当かどうか分からない状況で、だいぶ振り回されたので、このアプリ何だったんだろうというか。また同じことがあっても嫌だし、一旦アプリを削除してもいいかなという気持ちになっている」 今回の不具合についてアプリの社会活用に詳しい専門家は、厚労省の対応の遅れを指摘します。

 

◆インターネットプラス研究所澤田翔所長

「一般的にソフトウェアは、毎日何十もの修正をしてそれを定期的に1週間とか2週間単位でお届けするが、今回の厚労省の場合は7週間以上、殆ど何も修正ができていなかった。ちゃんと開発チームが動いていれば、そのようなことがないはずなので、厚労省での開発体制が全く動いてなかったのではないかなと思う」

 厚労省の担当者はTNCの取材に「多数の意見を頂戴していることは把握しています。本件に関してはアプリの不具合なのかどうかを含め原因を調査中です」と回答しました。 こうしたさなか…

 

◆別の利用者の女性

「通知は来たが、アプリを開いたところ陽性者との接触がありませんと出てきたので(通知は)誤報というか間違いだったのかなぐらいの気持ちで、私の中で終わってて…」 同じ不具合に直面しても通知を全く気に留めなかった女性も… アプリの『接触なし』という表示に安心し、勤務先をはじめ誰にも知らせなかったといいます。

 

◆別の利用者の女性 「会社(勤務先)の対応としては、アプリで陽性者との接触の通知が来た場合は問答無用で自宅待機になっているが、私の通知の場合は、アプリ内で接触なしだったので自分は濃厚接触者じゃないんだなって自分の中で確定してしまった」 もし、その通知が本当に接触を知らせるものだったとしたら… 今のままでは濃厚接触者の『取りこぼし』につながりかねないのです。