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#472 町の景色変わった 修理が進む一方、離れる人も… 台風15号から1年 

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2020年9月、ブルーシートがかけられた建物が減り、工事のために足場を組んだ住宅が見られた=千葉県館山市布良で


 2019年の台風15号で、千葉県館山市では約6500戸の住宅が損害を受けた。漁港町の布良(めら)でも、建物が倒壊したり、屋根瓦が吹き飛んだりする深刻な被害が出た。房総半島の南端に近い布良の人々は強い海風と共に生活してきたが、台風15号の風雨は経験をしたことがないほど猛烈なものだったという。

 

 今年9月3日、布良を訪ねた。19年10月に撮影された写真を頼りに、町を歩いたところ、ブルーシートで屋根を覆って応急処置をしていた建物が多くあった場所では、修理が済んだ家が増え、足場を組んで屋根の工事をしている家がある一方、いまだブルーシートがかけられた建物を見かけた。布良を離れた住民もおり、更地になっている場所もあった。

 

 同市によると、布良では全壊や半壊などを対象にした応急修理費の支援申請は、9月4日時点で114件あったが、工事が終わったのは75件にとどまっているという。修理業者とは市が契約を結ぶが、住民の中には家を建てた業者に修理を依頼したいとの希望もあり、工事が進まない現状もあるという。

 

 住民の小谷福哲さん(69)は「若い人が少なく老人ばかりだ」と嘆く。19年4月に399人いた住民は、今年8月には360人に減った。65歳以上の高齢者が6割を占める。地元の地区コミュニティー会長、嶋田博信さん(86)は「町の景色が変わった。更地になった場所を見ると寂しい思いになる」と話した。