コストライフの防災ブログ改め「新しい生活様式(New Life Style)」ブログ

~新型コロナと共存しつつ、社会経済活動を行っていくために、感染拡大を予防する「新しい生活様式」の取組を定着することが重要です。一緒に取り組んでいきましょう~

#431 東京や大阪など感染拡大地域における飲み会、「今はやめましょう」。屋外でも感染リスクはなくならない【#コロナとどう暮らす】

f:id:costlife:20200730234635j:plain

写真はイメージ

 新型コロナウイルスが再び感染拡大する中、大阪府は7月28日、8月20日まで家族同士を除く5人以上の宴会・飲み会の自粛を要請すると発表した。

 この要請は夜の繁華街での感染拡大が続いていることを受けての対応だ。飲み会における感染リスクはどの程度あるのだろうか。

「飲み会で感染したと考えられるケースも増えています」聖路加国際大学QIセンター感染管理室マネジャーで感染症対策の専門家・坂本史衣さんはこのように指摘する。

 

東京における従来型の飲み会、「今はやめましょう」

 坂本さんが強調するのは地域における感染状況を踏まえた判断の重要性だ。 現在の状況では、そこに集まる人の中に感染者がいる可能性は感染者が少ない地域よりも東京都や大阪府の方が高い。

「東京のように感染者が多い地域で、人が集まって、お酒を飲み、気分よく大声で話をすることは安全ですか?と聞かれたら、今はやめましょうという話になると思います。

 では、流行がほとんど見られていない地域の場合はどうなのか。リスクは東京ほど高くはないと思いますが、当然ゼロではありません」 「どうしたら安全に飲み会をすることができるのか、というのは断言することが難しい。

 でも、どのような環境や行為にリスクがあるのかは伝えることはできます」 飲み会においても危険な行為は変わることはない。

「近い距離で大声で話したり歌うことには注意が必要だ」と指摘する。 こうした行為は飛沫感染のリスクを高める。

 

「アルコールを飲むという行為自体は何も問題ありません。1人でカウンターで飲むことやZoomなどオンラインツールで飲む行為は比較的安全です。

 でも、実際に物理的に誰かと会って、近い距離で話しながら飲むということが心の拠り所である人にとっては、厳しい状況だと思います」 「飲みに行くことはできます。安全に配慮して、感染リスクを下げる方法はある。

 

 距離をとって、あまり喋らずに飲めば問題は少ないでしょう。食べ物は早く食べて、マスクをして、声を落として会話をすればそれほど危険ではない。

 でも、それで楽しいのか?という問題はありますよね。

 飲み会が好きな人たちが望んでいる従来のような飲み方は、現在の状況では難しいと言わざるを得ません」 「楽しみが減る。“それで楽しいのか?“問題は人間が生きていく上で肝となる部分ですよね。

 そこを今回のウイルスは突いてきます。人が集まる楽しみを減らしてしまうんです」

 

「たとえ屋外であっても、近い距離で大きな声で話せば感染する可能性はある」

 ビアガーデンやバーベキューといった屋外の換気の良い環境で開催するなど、考えうる対策はあるのだろうか。

 坂本さんは「たとえ屋外であっても、近い距離で大きな声で話せば感染する可能性はある」と言う。

「その場におけるリスクの大小を考えて、どの程度までリスクをとるのかという話になります」 岩手県のように、これまで感染の報告が少なかった地域であっても、感染者が「いないという保証はない」。

 

 そのため、日本全国においてリスクがゼロな地域はないということを前提に考える必要がある。

「人が集まり、飲み会をする場合には、絶対に感染が起こらないという保証はありません。そこに感染者がいた場合には感染する可能性があります」

「ですが、地域の感染状況を踏まえて、感染する可能性は低いから会を持ちましょうかという考え方は間違いではないと思います。

 一方で、今は飲み会はやめておこうかという考え方も間違いではないと思います」

 

「何が正しいのかを判断することは非常に難しい。リスクがある以上は、YesかNoの二択で考えることはできません。現実にあるリスクを、どこまでどのように許容していきますか?という話なんです」

 人が何人くらい集まるのか、どのような環境に集まるのか、どういう方法で飲み食いするのか、といった条件次第でその場の感染リスクも変化する。

「単純明快な答えはない」と坂本さんは語った。

 

昼食や会議でも注意すべきポイントは変わらない

 感染リスクがあるのは、飲み会だけではない。飲食を誰かと共にする場面にはリスクは常につきまとう。

 

「大事なことは発声の有無です。声を出しているのかどうか。お昼ご飯を会社の同僚を一緒に食べに行く、そこで向かい合って、マスクをつけずに話すことで飛沫は飛ぶので感染リスクはあります。会議のような場でも感染リスクはあると言えるでしょう。もしも、その場の換気があまりよくないと、その飛沫が漂いやすいということも指摘されています」

 

 1人で食べる、カウンターに座り、黙ったまま並んで食べるといった方法を取ることで飲食における感染リスクの低減は可能だ。普通の声量で会話をしたとしても、マスクをしていれば「リスクはそれほど大きくはない」。

「自分はどこまでリスクを避ける必要があるのかを、よく考える必要があるのではないでしょうか。自分自身あるいは周りにいる人が中高年や持病のある方の場合には、感染する・させるリスクを踏まえて行動する必要があります」