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#205 【襲来!新型コロナウイルス】東京五輪「延期」か! 組織委キーマンの発言にネット民が「いっそ中止しろ!」と叫ぶワケ

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東京五輪の主会場になる新国立競技場

新型コロナウイルスの猛威が日本中を席巻するなか、開催が危ぶまれている東京五輪パラリンピックについて、ついに「延期」の情報が飛び出した。

2020年3月11日付の米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」(WSJ)で、東京五輪組織員会のキーマンがインタビューに応じ、

「最も現実的な選択肢として2年後の延期が望ましい」

と発言したのだ。

ネット上では「延期は当然」と受け止められており、なかには「いっそ中止すべきだ」という声さえ上がっている。ネットの声を拾うと――。

「米テレビ局に1100億円払っているので中止できない」

WSJ紙日本語版によると、取材に応じたのは東京五輪パラリンピック組織委員会理事の高橋治之氏だ。電通出身の高橋氏は、電通スポーツ事業局時代から数多くのスポーツイベントを仕切ってきた。今回の東京五輪でも、いわば台所事情を一番よく知っているといわれる人物だ。

高橋氏は、

「新型コロナ感染拡大の影響で今夏の五輪開催が難しくなれば、最も現実的な選択肢は開催を延期することだ」

との見解を示した。

すでに米テレビ大手のNBCユニバーサルが、東京五輪の放映権に11億ドル(約1100億円)を支払っており、

「中止すればIOC自身が経営的におかしくなる。来年のスポーツイベントの予定はおおむね固まっているため、延期の場合は2年後のほうが調整しやすい」

との考えを示したのだった。

今回のこの記事には、ネット民の多くは「延期は当然だろう。やっと組織委内部からこういう意見が出てきたか」と、冷ややかに受け止める声が大半だ。

新型コロナウイルスの終息が見通せない現在、国民のほとんどが東京五輪開催なんて無理だと思っているはず。やっとまともな意見が外に出て来ましたね。被害を最小限にするには一刻も早く延期を決定して、次に行動を移すべきです。今夏開催にこだわる森喜朗組織委会長を変えないと、惨憺たる結果を招きますよ」

「仮に予定通り開催しても、外国の選手は日本に来たくはないだろうし、経済面をみてもインバウンド(外国人観光客)の来日は見込めない。何より日本人全体が、開催して大丈夫なのかという気持ちになっている。延期するなら早く決定したほうがいい。そのこと自体も選手ファーストにつながる。日本はIOCの決定を待たず、主体的に延期の提案を挙げていくことが望ましい。国際的な信用とは、こういう緊急事態の言動によって確立していくものだ」

「海外ではとっくに中止の流れになっていますよ」

「海外で暮らしていますが、海外ではもう中止の流れになっています。むしろまだ日本は開催するつもりなの? という感じです。ローカルスタッフも次々と日本への旅行をキャンセルしています。仮に4月に収まったところで開催できる保証がどこにあるのか。IOCもWHO(世界保健機関)のコロナ終息宣言を根拠に判断します。WHOの終息宣言の判断基準は新規発生者なしの状況が28日継続する事が条件です。IOCの最終判断期限は5月末と言われます。となると4月中に新規感染者ゼロが続き、その状態が5月末まで継続しなくてはいけませんが、大丈夫ですか?」

東京都民やポランティアを決めている人からも「今年の開催はもう無理」という声が上がっている。

「都民です。選手たちも内心はこの状態では無理かなと思っているのではないか。それなら早く延期するのか中止するのか決めたほうがいいです。東京都にも早く決めて、コロナ対策に専念してもらいたい。今の状態ではオリンピックを楽しむどころか、煩わしくさえ感じます」

「オリンピックが楽しみでボランティアキャストも決定している立場です。それくらい肯定的でも、延期は仕方ないと思います。今かなり無理して経済を停滞させてでも何とか封じ込めようとしているのに、これで観戦のため来日した人からまた感染が広がったら、もう日本は経済的にも耐えられないでしょう。海外旅行のキャンセル料は2か月前からです。渡航者のためにも、早めに決断してほしいです」

「中止」ではなく「2年後に延期」という案は素晴らしいという声も多かった。

「延期はいい案だね。2年後だと、コロナウイルスのことがわかり、ワクチンができて必要以上に恐れなくなる。シンクタンクの調査によると、中止したら7~8兆円の経済的損失になるそうだが、延期すれば経済的な被害も少なくなるでしょう」

「延期が大多数の日本人の妥当な願いではないでしょうか。オリンピックの重圧がなくなれば、医療機関は検査がやりやすくなり、感染の実態を正確に把握でき、より的確で科学的な感染防御を実施できそうです。今はコロナウイルス感染拡大の制圧に国力を傾注すべきです。日本や一部の国々で終息宣言を出せても、それ以外の国でも終息していないとオリンピックどころではありません。治療薬やワクチンが利用できる頃、2年の延長が最も安全でしょう」

「2年後なら競泳の池江璃花子さんも間に合うかも」

ただ、今年の開催を目指して頑張ってきたアスリートの気持ちを思いやり、胸を痛める人は多い。

「日本をはじめ西側諸国がモスクワ五輪ボイコットした時は、選手がパニックになったのを思い出す。当時は政治的な問題だったが、今回は疾病が原因だ。自分が感染症になったら大変だし、命にかかわる問題だから、最終的に納得してくれるのではないか」

「延期は仕方ないとしても、困るのは選手だよな。今夏に身体がピークになるように調整してきたのに、2年後となると話が変わってくる。能力値も変化するし、メンタル面で大きなマイナスとなり、調整などに失敗してしまう選手もたくさん出てくる」

「延期した場合には出場選手も変わるだろうから、今夏のオリンピックで現役を終えようと考えている選手、今夏に照準を合わせてきた選手には本当に気の毒だ。サッカーなどは年齢制限オーバーになる選手が出てくるね」

「いや、全競技でもう一度代表選考することになるだろうね」

「オリンピック年に選手としてのピークを迎えられるかどうかはその人の運命だ。今年が流れてダメになる選手がいる一方、2年後には次の有望株が生まれるだろう」

そして、こんな声も。

「2年後に延期は大賛成だ。2年後なら競泳の池江璃花子さんも間に合うかもしれない」

「延期すると全国のイベントや地方経済に打撃を与える」

ところで、意外なことに「延期するならいっそ中止にしたほうがいい」という意見が非常に多かったのだ。

その理由の第一は、ほかのイベントにも大きな影響を与えることだ。

「延期すると、各競技のワールドカップや世界選手権の日程に影響が出てくる。代表選手もオリンピックと世界選手権とどちらを優先したらよいか困るだろう。ワールドカップや世界選手権の開催地から反発が出るのは必至だ。延期するくらいなら潔く中止すべきだ」

「2年後に延期した場合、その次のオリンピックはその2年後になる。各競技の予選の日程を考えると無理だ。それにオリンピックは中止されることはあっても延期された歴史はない」

延期は、日本全国のイベントや地方経済に打撃を与えるという指摘がある。

「今回の東京五輪開催のために、どれだけ多くの国内各地の恒例行事を中止してきたか。花火大会や夏祭りなどの地域イベントだ。仮に1年2年変更したら、変更した年の行事にまた支障が出る。下手をすると2年連続で花火大会や夏祭り等が中止することになる。地域経済への打撃は甚大だが、東京都はそれらの経済損失を補填できるのか。東京以外のほかの地域を巻き込んでの混乱は避けるべきで、予定通り開催出来ない場合は中止だ」

「そのとおりだ。たとえば、東京のビッグサイトを中心とした会場群だって、本来なら今年もあったはずのイベントを先々まで延ばして、スケジュールがびっしり詰まっている。再調整にどれだけの手間がかかることか、想像するだけで恐ろしい。延期によって発生する費用は、どうせ我々の自己負担にされるのだろう。勘弁してほしい」

「選手村はオリンピック後にマンションとして販売予定で、延期になるとどうするのか。すでに販売開始になっている棟もあるのだが、2年間入居できないとなると購入者にとっても大問題ではないか」

被災者「オリンピック...外国の話みたいに思えます」

今回のコロナ騒動で、「改めてオリンピックって必要なのかと考え直すと、必要とは思えなくなった」という人がけっこう多かった。

こんな意見に代表される。

「オリンピック自体、もうやめればいい、永遠にね!こんなにお金をかけるスポーツイベント意味がない。ラグビーのワールドカップであれだけ盛り上がった。サッカーでもワールドカップがある。野球でもWBCがある。これだけ各競技の世界大会が増えているのに、さらにその上の大会、必要ですか?」

「まったく同感だ。それぞれの競技には適した土地や季節があるのに、それを一か所に集めて真夏に行うことに無理がある。スポーツの普及や国際交流に一定の役割を果たしてきたとは思うが、いまや弊害のほうが大きすぎる。オリンピックの歴史的役割は終了したと考える」

「目からウロコの見解だ。選手が可哀そうだから、オリンピックという制度自体やめたほうがいい。国別対抗のオリンピックがあるから、やれ金メダルを取らなければとか、国を背負う重圧を選手に課すことになる。各競技の世界選手権なら、これほどの『メダル病』にはならず、選手ものびのびとパフォーマンスを発揮できるようになるだろう」

「もうオリンピック自体、地球上で開催できる国が限られてきて、そのたびに負担をかけている。完全になくして各競技で世界一を決めればいい。オリンピックにかけてきた莫大な費用を、世界中の貧しいスポーツ少年少女に回したらどれだけスポーツが発展するか。一握りのスポーツ選手のために天文学的な費用をかける意味がどこにあるのか」

WSJ紙の記事が流れたのは3月11日。東日本大震災から9年目の日だった。最後にこんな声を――。

「本当にそう思います。被災した人のテレビインタビューを見ていたら、『オリンピック... 外国の話みたいに思えます』と漏らしていましたよ」