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#171 新型コロナで…クルーズ船内“不満爆発”寸前! 豪華船旅、人気も“沈没”危機 過去にインフルやノロ集団感染、乗客トラブルも

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8日には薬不足を訴える人も=横浜・大黒ふ頭

 新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。隔離生活を続ける乗客乗員の間では不満やストレスが限界に達しようとしている。日本人のクルーズ人口が過去最多を更新するなど人気の豪華な船旅だが、過去にも集団感染の例があるほか、事故やトラブルも生じているという。

 

 NBCテレビ(電子版)は7日、夫婦で旅行中の米国人乗客ゲイ・コーターさん(75)の「今すぐ下船したい。米政府が米国人乗客のために何らかの移動手段を用意してくれることを期待している」との声を伝えた。コーターさんの娘はツイッターなどで「汚染された空気が船内で循環することで、感染が拡大しているのではないか」と疑念を呈し、「船内では薬や食料も不足している。両親を早く下船させてほしい」と訴えた。

 「くすり ふそく しんこく」。船首には、日の丸の白地部分に手書きされた旗が掲げられた。厚生労働省は6~7日に147人分の薬を搬入したが、まだ約300人分は届けられていない。

 7日には乗船していた米国籍の女性(83)が横浜市内の病院に搬送された。ウイルス検査は陰性だったが、心不全の疑いがもたれている。

 国土交通省の統計によると、2018年に船内1泊以上の外航および国内クルーズを利用した日本人乗客は約32万人で過去最多を更新するなど人気が高まっていたが、思わぬ落とし穴もある。

 2000年9月にはオーストラリア・シドニー発のクルーズ船内でインフルエンザの集団感染が発生。海外の論文によると、乗客約1100人に対する調査で少なくとも310人の感染が確認された。40人が入院、2人は死亡したという。ノロウイルスの集団食中毒の発生例もある。

 最近では1月26日、長崎県の御床島(みとこしま)沖を航行中のクルーズ客船「コスタ・アトランチカ」から、乗客が海中に転落する事故があった。旅行ジャーナリストの大川原明氏は、「船のデッキ部分は思いのほか風が強く、自撮りのために柵のあたりにいると風にあおられてしまうことがある。酒を飲んだら外に出ないなど十分な警戒が必要だ」と指摘する。

 船内での行動が大半のクルーズ旅では、乗客同士のトラブルもあるという。大川原氏は「他の乗客と険悪になれば、従業員に相談して食事の時間をずらしてもらう必要もある」と話す。客室内の湯が出にくい、水が少し茶色っぽいなどの不満が出ることもあるようだ。

 「代わり映えしない景色に飽きるという不満を持つ人もいる」と大川原氏。通常の船旅でもそうなのだから、自由に行動できない「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客のつらさは察するに余りある。