コストライフ㈱の防災ブログ

~命を守る行動を~

#150 続く暖冬、積もらぬ大雪 業者も困惑、「災害」と悲鳴も

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2017年1月の新潟県長岡市中心部(上)と、20年1月の同じ場所(下)の様子(長岡市提供)

 記録的な暖冬の影響で、日本海側を中心に雪が少ない状態が続いている。

 気象庁の予報では、2月も降雪量は少ない見通しで、大雪に備えていた除雪業者からは「少雪災害だ」との声も漏れる。

 

 気象庁によると、高温と少雪が続く背景には、「偏西風の蛇行」と「北極振動」がある。日本付近で北にずれた偏西風は、大陸からの寒気の南下を抑制。北極付近に寒気が留まる現象も加わり、冬型の気圧配置が長続きしなかった。

 昨年11月1日から今月23日までの累積降雪量は、札幌市が162センチで平年比56%、新潟市は1センチで同1%と極端に少ない。太平洋側では名古屋市で初雪が観測されず、最も遅い観測だった1901年1月21日の記録を更新した。

 雪の少なさに困惑するのは、除雪を担う業者だ。札幌市では20日にまとまった雪が降ったが、幹線道路への除雪車の出動が例年の4分の1程度にとどまる地域もある。業者は「雪を運び出す作業を1回もしていない。こんなことは経験がない」と驚く。市は、過去の平均出動回数を下回った分の6割を「待機保証金」として業者に支払う方針だ。

 豪雪地である新潟県長岡市も今シーズンはほとんど雪が降っていない。除雪を請け負う会社を経営する近藤正明さん(41)は「降り過ぎれば災害だが、降らないことも災害。われわれにとっては大打撃」と嘆いた。同市は業者の窮状を踏まえ、これまでシーズン終了後に払っていた「除雪待機料」を一部前倒しして払うことを決定。新潟県も緊急金融支援を実施し、業者の資金繰りを手助けする。

 2018年に豪雪に見舞われた福井県福井地方気象台によると、福井市は今年に入り積雪がなく、山沿いの大野市も例年に比べ積雪量は少ない。大野市で除雪作業を行う建設会社からは「雪を見越して普通の仕事を抑えており、仕事がない」と悲鳴が上がった。