コストライフの防災ブログ改め「新しい生活様式(New Life Style)」ブログ

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#113 国道138号開通 観光地箱根の「大動脈」復旧

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 台風19号の大雨による土砂崩れで、箱根町内の一部区間で通行止めが続いていた国道138号は、27日に通行が再開された。宮城野と仙石原エリアを結ぶ「大動脈」の復旧で、町内の幹線道路はすべて通行可能に。2カ月半近くにわたり不便な生活を強いられてきた地元では、待ちに待った再開に歓迎と安堵(あんど)の声が広がった。

 

「迂回(うかい)路は狭くくねくねしていたので運転が大変だった。これで便利になる」

 宮城野の銀行などを利用する際は車で出かけるという仙石原の主婦(78)は、通い慣れた道の通行止め解除に胸をなで下ろした。


 町立箱根中(同町二ノ平)に通う女子生徒の母親(42)も、「時間のロスや負担が減るのでよかった」と安堵。部活動の朝練習がある時は別の母親と交代で仙石原から車で送り、普段のバス通学も所要時間が20分ほど増えていたという。


 国道沿いにある「箱根ガラスの森美術館」の担当者も再開を歓迎した。通行止めとなった10月中旬からの1カ月は客足が前年の約7割に落ち込み、紅葉やクリスマスの時期も平年並みには回復しなかったという。担当者は「うれしいの一言。正月は多くのお客さんに来てほしい」と観光客増に期待を込めた。


 記録的豪雨をもたらした台風19号の影響で、同国道の春山下バス停付近で推定約3万立方メートルの土砂崩れが発生。道路上には約5千立方メートルの土砂が堆積し、碓氷洞門(同町宮城野)から小塚入口バス停(同町仙石原)までの約2・8キロが通行止めとなっていた。


 通行止め期間中は、宮城野と仙石原を行き来するには強羅の県道を経由。車で5~6分ほどだったところが15分以上を要し、観光や生活に影響を及ぼしていた。


 県は早期の通行再開に向け、谷側に長さ約80メートルの橋を約1カ月かけて建設。橋はのり面から最大で約25メートル離し、山側の国道には土のうを積み上げて高さ3メートル幅約55メートルの「壁」をつくることで2次崩落の被害を防ぐ。応急対策の総工費は約2億円という。


 26日に仮設橋が報道陣に公開され、県の担当者は「通常は完成に3~4カ月かかる橋だが、何とか年内に開通することができた。これまで通りの観光、生活が戻り復興につながれば」と話した。

 ただ、国道本線については「トンネル方式にするかなど工法を国と調整している」とし、「どの工法でも最低1年以上かかる」と説明。来年中の本復旧は困難との見通しを示した。