コストライフ㈱の防災ブログ

~命を守る行動を~

#101 インフルエンザでもマスクをしない迷惑上司、ウイルスまき散らしの代償【その3】

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その2】からの続き

 

「うちの会社もインフルエンザがはやっていて、大変ですよ。社内は予防を徹底していますが、取引先が出入りするのでね」

 北野は、まるで取引先がウイルスを持ち込んでくるかのようにいまいましげに言った。北野がしつこく「インフルじゃないですよね?」と聞いてくるので、仕方なく南田は東山がインフルエンザで休んでいることを話した。

「えぇ?…南田さんは大丈夫ですか?」と明らかに警戒している様子だ。

「私は体が丈夫で、今までもインフルエンザにはかかったことがないんですよ」と南田が努めて元気そうに言うと、北野は「そうですか。東山さんにもお大事にするよう伝えてください」と言い、そそくさとオフィスに戻っていった。

 社に戻った南田が部長に報告しようとしたら、部長が先に声をかけてきた。

「南田、北野部長に何言ったんだ?」

 部長は、明らかに怒った様子で聞いてきた。

「え?」と南田が戸惑っていると、部長は一気にまくしたてた。

「『インフルエンザが蔓延している職場の人がマスクもしないで訪ねてきた!』と先方は怒っていたぞ!余計なこと言うな!」

 部長はかなり怒っているが、声がいつもより弱々しく、かなりだるそうに見えた。

「申し訳ありません。…それより部長、大丈夫ですか?朝より具合が悪くなっているようですが…」

「そんなことはどうでもいいんだよ。全く営業のくせに少しは気をまわせ!」と言うと、部長は椅子に倒れこむように座った。

 その様子を見ていた事務の女性社員が、「部長、やっぱり病院行った方がいいですよ。もしかしたら部長もインフルエンザかもしれませんよ」と心配そうに声をかけた。

 さすがの部長も体がつらかったのか、「今日はこれで帰る」と言って帰宅した。

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