コストライフ㈱の防災ブログ

~命を守る行動を~

#100 インフルエンザでもマスクをしない迷惑上司、ウイルスまき散らしの代償【その2】

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その1】からの続き 

 部長は体調が悪かろうが、親が危篤だろうが、仕事第一の仕事人間だ。しかも、それを部下にまで強要するので、皆には「昭和のパワハラ上司」と陰口をたたかれている。

 おとなしい南田は、「営業のくせに酒も飲めないのか?」「土下座してでも契約とってこい!」といった部長の言葉にウンザリしつつも、黙って聞くことしかできないでいた。

 翌朝、東山から会社に電話が入った。インフルエンザにかかったので、休むという連絡だった。

 事務の女性社員から報告を受けた部長は、「インフルエンザくらいで休むなんて気合が足りない!俺だって今日は熱があったけど、それを押して出てきたんだ!要はやる気の問題だよな?」と皆に同意を求めるふうに言った。

 実は、南田も朝から咽喉と関節が痛く、全身がだるかったので、「もしかしてインフルエンザか?」と思ったが、休むと後で部長のきつい嫌みが待っていると思うと無理して出てきたのだった。

 部長は東山が担当している書類を確認すると、南田に向かって「南田、東山の代わりにF社にこの契約書届けてこい!」と言った。部長はやはり熱が高いのか、だるそうに椅子に座りこんだ。顔色が悪く、目がトロンとしている。

「部長、大丈夫ですか?部長もインフルエンザじゃないですか?」

 南田が部長を気遣うと、「大丈夫だ!」と、自分を鼓舞するように言った。

「部長があの様子だと、俺も休みにくいなぁ…」と思って南田はため息をつき、重い体を引きずってF社に向かった。

 

マスクもしないで来るな!取引先からのクレーム

 F社の総務部長である北野に契約書を届けに来た南田が1階の受付で待っていると、北野が現れた。すると、担当の東山でないことに気づき、けげんそうな顔をした。

「東山の代わりに来ました。南田と申します」と南田が言うと、北野は「あれ?東山さんは?どうしたの?」と聞いてきた。

「ちょっと体調が悪いみたいで…」と南田が答えると、「まさかインフルエンザとかじゃないよね?」と眉をひそめた。

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