コストライフ㈱の防災ブログ

~命を守る行動を~

#90 災害時もスマホつながる 大阪大学が開発したハイテク装置【その2】

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 たすかんねんはWi-Fiのほか、太陽光パネルや蓄電池、発光ダイオード(LED)照明、カメラなどが搭載され、震度7地震や風速60メートルの台風にも耐えられる設計。

 半径約50メートルの範囲であれば、被災時に停電していても、クリーンエネルギーとWi-Fiを使い、無料通信アプリ「LINE」などで離れた地域にいる家族や知人と連絡を取ることができる。

 平常時には夜間照明や防犯カメラとして機能しているほか、コードを接続すれば携帯電話を充電することも可能だ。

 設置費用は1台あたり約200万円。

 災害時に効果的に機能させるには、面積約36平方キロメートルの吹田市の規模の町では50台程度が必要となるが、稲場教授は「住民の安心安全が守れることを考えれば決して高価ではない」と説明する。

 同キャンパスにはすでに3基設置されており、さらに来年吹田市内で1台の設置が決まっているほか、さまざまな自治体に設置を呼びかける。

 

心理的負担を軽減

 「災害時に大切な家族や友人がどうしているのか一切分からないのは、被災者にとって大きな心理的負担になる」。稲場教授はこう訴える。

 念頭にあるのは、9月に千葉県に甚大な被害をもたらした台風15号だ。大規模な停電で、被災地ではインターネットの光回線や携帯電話などの通信障害が続いた。 

 被災直後に同県鋸南町(きょなんまち)の避難所を訪れた際、停電による暗闇の中、インターネットがつながらず新しい情報を手に入れられない上に、家族とも連絡が取れず、不安の声がもれるのを目の当たりにした。

 

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