コストライフ㈱の防災ブログ

~命を守る行動を~

#78 台風19号2カ月 わが家、いつ住めるのか 業者は満杯、修理もままならず

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人手が足りないため、協力して台風で被災した屋根の応急処置をする人ら=9日、千葉県館山市

 台風19号など豪雨災害が相次いだ東日本の多くの被災地で、床上浸水や屋根が飛ばされた住宅の修理が進んでいない。年の瀬が迫る中、手付かずの状態が続いたまま。修理を急ぎたい被災者の焦りに付け込んだ業者のトラブルに巻き込まれる危険もあり、生活再建には程遠い状況が続く。

 

 「半年ぐらいで何とか(自宅に)戻りたいけど、再建にどのくらいかかるか心配だ」。茨城県大子(だいご)町の中心部に暮らす契約社員の高橋利文さん(54)は、不安な表情を隠せない。

 十月の台風19号で木造平屋の自宅が六十センチ床上浸水する被害に遭ったが、町では他にも多くの家屋が被害に遭っており、リフォーム業者が少ないと聞く。

 

 一緒に住む兄(62)と共に親族の家に身を寄せ、二日に県が設置した仮設住宅に入居。ただ、自宅には祖父母の代から住んでおり、兄も生まれ育った家に戻ることを希望している。

 

 とはいえ、家財のほとんどを捨てなければならず、再建にかかる資金面の不安も拭えない。想像以上の被害を受け「また毎年、大きな台風に見舞われるんじゃないかという不安もある」と打ち明ける。

 

 千葉県館山市の布良(めら)地区では、九月の台風15号とその後の大雨で、被災した家屋の修理もままならない。

 

 「冬になると強い西風が吹く。ブルーシートも張り直さないといけないけど、ボランティアはめっきり減った。自分たちでやるしかない」。こう話すのは、はしごで小屋を上り屋根を修理していた七十代の無職の男性。全くの素人だが、業者はどこも予約が満杯で順番待ちの状態。知人と一緒に、慣れない手つきでトタン屋根にふき替えた。

 

 台風や大雨で雨水が吹き込んだ家の中には、天井や壁がカビだらけになり、異臭を放っている所も。ブルーシートを押さえる土のうが劣化し、散乱した砂が雨どいに詰まる問題も起きているという。地元業者は「お困りの家には協力したいが、とても人手が足りない」と、多くのボランティアによる支援を願う。

 

 一方で、焦って業者と契約するとトラブルに巻き込まれることも。日本損害保険協会によると、「保険金が使える」という住宅修理でのトラブルが、台風など自然災害の後に急増。二〇一八年度の相談件数は千七百四十七件と〇九年度の二十二倍となっている。訪問勧誘が多いといい、同協会は強引な契約などに注意を呼び掛ける。

 

 住宅リフォームの業界団体は「住まい再建事業者検索サイト」(https://sumai-saiken.jp/)をつくって、活用を呼び掛けている。また、住まいるダイヤル=電0570(016)100=でも相談を受け付けている。